新規事業のためには若い感性が必要っていわれて、色んなものを吸収してこいっていわれるけど。。。
ここ数年でイノベーションの発想起点としてアート思考や教養としてのアートが流行していたのからかもしれませんね。仕事に活かせるかどうかはわかりませんが、楽しみ方やヒントを得ていただけるよう紹介しますね。
アート思考とは
デザイナーやコピーライターのようなクリエイティブ職やそれらの方々に指示発注を行うディレクターやプロデューサー職だけでなく、一般的な事業を行う創造性が求められる職種に対して、アーティストが作品を生み出す過程における発想法(アート思考)を学ぶことで、常識には囚われない新しい発想を産み出そうとするものになります。デザイン思考は顧客のニーズを満たすもの、ロジカル思考は課題に対してのアプローチであるのに対してアート思考は日常のふとした疑問から深堀して客観化するアプローチを取ります。
参考:ハウ・トゥ アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法
社会人にアートの教養を
こちらは山口周さんが著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」』を出されてからメディア露出されることで再注目されていて、サイエンス重視の意思決定では行き詰ってしまう複雑かつ不確実性の現在において、美意識を鍛えることが重要と説いています。
次世代の支配層は「イケメン」と「かわいい」で決まる
これは2014年に岡田斗司夫さんが教育論の中で説いているのですが、TikTokのおすすめやフォロワー数に追われる現代、加工アプリや加工アプリ風な美容整形やインフルエンサーが流行していることから一定の説得力があるように思えます。
現在AIで誰でもない顔が作れるようになってきましたが、元広告会社勤務の人間からすると顔が良い女性が広告効果が高いという不都合な真実が出てしまうのが、何ともやるせない感じではありました。
西洋絵画を教養として学ぶ
最近は山田五郎さんの『山田五郎 オトナの教養講座』がとても良質な美術史コンテンツを配信してくれるのですが、今から見たらなんてことのない絵画も当時としてはいかに画期的だったか、当時の人の美意識や心情を察することができるのが美術を学ぶ愉しみでもあります。以下は著者(西洋美術史専攻)が教科書として利用していたもので、どうしてもギリシア・ローマ神話とキリスト教の知識が必要にはなってきてしまうのですが、都度参照するということで以下2冊をご紹介できればと思います。
美術館への誘い
日本は現代アートの後進国とも言われていましたが、SBIが参入したり、羽田で保税アートオークションが開かれるようになったり「ハチクロ」に代わって、マンガ「ブルーピリオド」もアニメ化され、買う側も作る側も今後日本のアーティストへの注目度は高いと思っています。
それ以上に明治以降の美術教育、バブル期の遺産(と資産家)、宗教法人のおかげで日本でも素晴らしい西洋絵画のコレクションがあり、都市部では世界的にも集客力の高い美術展が開催されています。
上野だけでも美術館が密集していていおなかいっぱいになってしまいますが、著者より美術館で押さえておきたいワンポイントアドバイスで締めさせていただこうと思います。
- 全部見なくて良いけれど、なるべく順路通りに進む
- 1つの展覧会で1つ印象に残った作品があれば良い
- 時間と雰囲気を楽しみにできるとなお良い
以上になります。ビジネスに活かせるかはその人次第ですが、レクリエーションにはなると思いますので、アートに触れる機会を増やしてみてはいかがでしょうか。