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【実例】会社や社長を狙う甘い罠

【実例】会社や社長を狙う甘い罠 キャリア
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新人
新人

メールクリックしたらデータ漏洩で身代金要求されたなんてニュースあるけど、本当かな?

ひよ先輩
ひよ先輩

ランサムウェアと呼ばれるものですね。最近はもっと巧妙な手口も広がっているようなので、注意が必要です。ここでは私の周辺で起きた会社に被害が出る罠について紹介したいと思います。

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口コミサイトの削除費用請求

口コミサイトの評点や口コミが売り上げを左右することは良くありますが、その削除をサービスとする会社も存在します。具体的な手口はその他の口コミで埋めたり、削除要求を代行するものなのですが、悪質なのは、悪い口コミを書いているのも削除業者だったという例になります。それは確かに削除できるけれども…という絶妙に誹謗中傷にはならない程度の悪い評判を書いているケースもあり、悩ましいものでした。

社長の女性関係

もはや美人局的な話ではあるのですが、要求がただの金銭だけならまだしも、特殊で「秘書として雇う」ことからはじまって、好待遇を求め、全社メールで暴露しようとしたり、社内で悪い噂を広めようとしたり絶妙に脅迫や名誉棄損にならない責め方で最大限の復讐と金銭をせしめようとしてきます。また発注先からの過剰接待で、いつの間にか夜の証拠写真を取られていたなんてこともあったりします。

計画倒産

与信上では何の問題もない会社から売掛金200万くらいになったくらいで、急に未収が上がってきて、いわれのない内容証明が送られてきて、訴訟に悩むうちに倒産していたり、もう既に空っぽの会社になっていたというケースです。内容証明を送ってきた理由は債権者としないためか訴訟にしても手間とお金がかかるだけになるということを見越してなのかは不明ですが、見事に騙されてしまいました。予防策にはならないかもしれませんが、特に消費者センターに苦情が多業種には注意が必要です。

人材紹介の還流

通常人材紹介会社は紹介した人が入社したら年収の30%、その人が半年で退職したら半分返金という契約をするケースが多いです。ここをうまくついて、20名くらいのネットワークで、A→B→C社…と1~3年おきに転職させ、入社祝い金としてキックバックする仕組みで、そのネットワークもリフレッシュするため、新規紹介者を紹介するとキックバックの~%バックという形を取っていました。絶妙な点はこのネットワークは人材紹介会社〇〇という形ではなく、都度別の紹介会社を経由している点です。人材紹介会社の数はセブンイレブン店舗数より多い22,977事業所もあると言われており、名を借りるだけで取引社数も増やせるためwin-winの関係にあります。

M&A仲介

上場しても売上成長率が求められる中、M&Aが手っ取り早く売上の嵩を増やすことができるとして、経営企画室に元投資銀行の人が入ってくることは良くあるケースです。実際にうまくいくパターンもありますが、PMIがグダグダで失敗するケースが多々あり、結果M&A仲介会社(や価値算定会社)が一番儲かっているのではと思うところもあります。内部の経営企画室の人も派手な遊びに慣れていて、代表取締役の道楽にも付き合うことができる貴重な人材になって、また買ってしまう悪循環が生まれる傾向があります。(会社の経費だと言って、不必要に高級外車を買ったり、福利厚生で一般社員をクルーザーに乗せたりすると、社員が「社長の道楽のために働いているのか」とモチベーションが下がってしまうため)

代表取締役も事業を成功した経験から選球眼があると思いがちなのですが、そんなうまい話はなかなかないというのも実情です。節税のために繰越欠損金が貯まっている企業を買うみたいな話は普通なのですが、社員向けの説明に困ったり(会社がどこに向かっているかわからない)、成長企業を高値掴みしたり、M&Aばかり傾倒しすぎてしまっても既存社員が覚めてしまう原因だったりします。

売上の付け回し(循環取引)

これはあるあるなのですが、決算期は違う会社が広告宣伝費などの名目でほぼ実態のない循環取引をする方法で、銀行から融資を引き出すことによく使われます。別の社員同士であれば、人事ローテーションなどで不正会計を防げるのですが、社長案件となるとなかなか断れないのが実情なのかもしれません。

キックバック

営業の場合、値引き分相手方から値付け承認者と結託したり、仕入れ側は発注分からキックバックを受けたりケースがあり、その受け皿会社(仕入れ見積もりを複数作れるようになどに利用しつつ、消費税免税も狙う)を複数作ってより複雑化させているものもあり、通常の内部統制の仕組みでは見つけにくくしているものもありました。

その他対処法など

投機性の高い商材に株を担保にしてギャンブルさせようとしたり、役員の夜遊びの現場にカメラを仕込ませたりすることでゆするケースもあったり、競合企業からの大量引き抜きがあったり、退職後時限爆弾的に社内システムにセキュリティホールが生まれるように仕込まれていたなど違法合法含め罠の種類は様々です。

それぞれ内部統制のルールでは防止方法などがありますが、あたかも普通のように慣習や結託して行われているため、内部通報も機能しないケースも多々あります(さすがに架空取引や筆跡が似てる領収書は管理部でも問い合わせますが)。

あえて、共通した注意点を挙げると「妙に羽振りの良い人」には注意し、深入りしないことが大事で、共謀者にならないよう気をつけていただきたいです。

以上、何か良いためになりましたら幸いです。