日銀金融緩和で円安だからドル資産を持つべきと聞いたけれど、FXはどうなのかな?
アメリカ側の金融引き締めでより金利差が広がっていて、ドルで資産を持つことに注目が集まっていますね。米国株、米国ETF、ドル建て資産(不動産など含む)もドル資産を持つことになるのですが、今回はFX(外国為替証拠金取引)について解説したいと思います。
初心者でもはじめられる理由
FX(外国為替証拠金取引)は取引額の一部に相当する証拠金を預けるだけで「外国為替」の取引を行える特徴があるのですが、基本的には外貨両替と同じく為替レートの変動に伴って利益を得る(為替差益、キャピタルゲイン)と低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うことで得られるスワップ収益(スワップポイント)の2本の利益機会があります。
通貨の価値は中央銀行の通貨発行量と国債売買によって理論的には決まるのですが、価格は常に変動しており(FX市場が閉まっていても市中両替は可能)、高金利の場合リセッションやデフォルトリスクがあったり、流通が少なく約定できないことも発生します。以上のことから昨今の政治状況を踏まえて、以下のようにFX取引にはリスクが伴いますが、そのリスクをなるべく減らすやり方から始めるのが初心者が行うべき方法だと思っております。
- レバレッジをかけないorかけすぎない(リスク許容度の範囲内で行いロスカット回避する)
- ドル=円、ユーロ=円、人民元=円など政治状況がニュースでわかる通貨ペアを選択する
- 円より高金利の通貨を中長期で買い保有する(15分足以上を利用)
- 日銀が金融引き締め(黒田日銀総裁退任など)やFOMCやECBの金融緩和方向のニュースを約定タイミングとする
わかりやすくは、日銀金融緩和&FOMC金融引き締めで日米金利差が広がっているうちにチャートで上がる兆候が出たら円を売ってドルを買い、0.2~0.5円高く指値を入れておいて放置し、約定したらまた上がる兆候が出るまで待つを繰り返すロング手法になります。現在の状況では円の購買力が落ちている(インバウンドや輸出には良いようですが、円の価値が目減りしている)ので、ドル資産を長期的に保有しておくことは資産形成上でも重要になっています。(直近はドル指数も下がっていることもあったり、日銀が金融引き締めにならざるをえなくなると読んでしかけるヘッジファンドによって夜円金利が急上昇し、日中に戻すこともあります)
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【中級者向け】FXのチャートテクニカル分析や自動売買
LINE FXの売買シグナル通知設定がおすすめです。MT4を使って自動通知設定したり、シストレ(システムトレード)するのは自分なりのやり方やリスクの取れる範囲がわかってからで十分かと思います。以下は中級者向けのテクニカル分析用語ですが、上述チャートが上がる兆候は移動平均線だけの判断で何となく掴めると思います。
- 移動平均線クロス
- RSIクロス
- ボリンジャーバンド
- エンベロープ(グランビル3)
- 一目均衡表(先行スパンクロス/雲ブレーク)
- MACDクロス
- DMI
- RCIクロス
- Williams %R
- カギ足
ちなみに著者はGoogle Prediction APIで機械学習で予測し、自動売買してみようと組んだところで、先駆者がいて、細かい微調整がすごく大変そうということで頓挫し、今はRSIとMACDの掛け合わせ通知だけ使っています。あと住信SBIネット銀行で外貨積立して、SBI証券に自動出金させているので、それもFXの一部としてやっていることになります。
FXの税金と確定申告
FXからの収益は、所得税の雑所得扱いで申告分離課税(利益に対して所得税:15%、住民税5%、復興特別住民税:0.315%(2037年まで)が課税される)として、以下の場合確定申告が必要になります。
- FXによる所得が20万円以上
- 被扶養者でFX所得が38万円以上
- 年間収入が2,000万円以上
- 年金生活者で年金収入が「400万円以上」
またシストレ用VPSなどはわかりやすく経費として認められると思いますが、FX目的のもので説明ができ、レシートや領収書があれば経費として利益から差し引く(差し引いた額が課税対象額)ことが可能になります。もちろん確定申告なので、損が確定している場合は3年後までの繰越控除や損益通算が可能になります。各社FX会社の年間取引報告書は忘れずに保管するようにして下さい。
以上、あなたの資産形成の一助になれば幸いです。