投資や借金は自身のリスク許容度の範囲内が原則
基本は「銀行・インターネットバンクの選び方」で述べた通り、銀行のATM引き出し手数料と生活防衛資金以上は積立NISA→ideco→株式投資と少しずつリスクを取りながらも長期的な資産形成に役立つコアを持ちながら、遊びやヘッジ目的でサテライト投資(FX/コモディティ/仮想通貨)を行うことをおすすめしております。
以下に列挙するものは、良いものもあるけれども近寄らないほうが良いもので、あなたの資産を減らしてしまう恐れがあるものになりますので、あくまであなた自身のリスク許容度がどれくらいかを見極めてご判断下さい。
1.リボ払い、分割払い
総支払額を計算の上、貯蓄してからの一括購入と天秤にかけて利用するしないの判断をするようにしてください。入口(ワンクリックで申し込み可能)がとても身近なのですが、出口(払い済み)が非常に遠く金利もそれなりに高く設定されておりますので、ご注意下さい。
2.ローン
せいぜい住宅ローンを低金利(現在であれば変動0.5%以下、固定10年1.0%以下)で借りる程度で、1,000万以下でローンを組むのであれば、ちゃんと貯蓄を増やしてから行うようにして下さい。たとえ分割金利手数料などが業者持ちで金利負担が0でもリスクがあるものとして、ご認識下さい。
3.保険
生活防衛資金が貯まったのであれば、ほぼ保険に入らなくても良いですが、お子様がいらっしゃる場合は死亡保険、家を買ったのであれば団信や火災保険は必須になろうかと思います。ましてや貯蓄型で保険料控除をMAXまで持ってこようとする保険やドル建て貯蓄型保険も不要です。医療保険は保険組合の高額療養費制度や標準医療を確認の上で、原則生活防衛資金でまかない、それ以上を望むかどうかだと思っています。また車を持っているのであれば対人賠償はリスクなので必須かと思いますが、車両保険は生活防衛の中に組み込み、保険でまかなわないほうが良いです。例外で節税目的で入る価値があるものは、会社名義から変更し退職金とする生命保険、企業が入る小規模企業共済、経営セーフティ共済などになります。
4.レバレッジ、信用取引
自分の資産を担保にその何倍の取引が出来たり(レバレッジ)、ある指標が下がることに対して利益を得ることができる(信用売り)ものになりとても良いサービスである一方、自身のリスク許容度の範囲を超えてしまうおそれがあるので、細心の注意が必要です。
5.ギャンブル
これは趣味の範囲内でになるのですが、FX/CFD/仮想通貨/先物取引でかなり投機的な勝負をされる方もいるので、要注意です。また最近は仮想通貨/NFT自動売買ツールのネットワークビジネスが流行っているので、ご注意いただきたいです。仮想通貨でコピートレードという便利な仕組みもあるのですが、本当に運用者とリスクをともにして良いか(勝率高く売買数が多いけどトータルリターンがマイナスだったり)や口座ごと取られてしまう詐欺に合わないかどうかを調べてから行うようにして下さい。
6.ネットワークビジネス
上述バイナリーオプションなどシストレツール、エステ通い放題、謎の化粧品(商品自体は良かったりする場合もありますが)、謎の仮想通貨、格安旅行、広告付き格安通信、電力などでネットワークビジネスが流行っていますが、「初期費用はかかる」「良い商品だから」「紹介すれば」というキーワードだったり、旧友からの突然の連絡や紹介したい人がいるという時点で逃げたほうが時間も節約できます。大抵がMLMという名のポンジスキームか幹部数人に利益が吸い取られる仕組みなので、関わらずシャットダウンすることをおすすめします。
7.マンション投資
あなたが非公開物件にアクセスできるor不動産会社に貸しがあるなどでなければ、なかなか儲からず、最近は収支マイナスでも節税にはなるという文句で販売をしているのですが、不良債権をつかまされることになるので、あまい誘いには乗らず、やりたいのであれば積極的に情報を取りに行き、不動産業者と工務店とタッグを組んで進めていくのをおすすめします。少なくとも著者の周りのサラリーマンでワンルームマンション投資をやった方でうまくいった例はいまのところいないです(専業で楽待とレインズをハックする人はうまくやっていると聞きましたが)。
8.相談会、展示場、店舗勧誘、カウンセリング
基本的に対人対面にはそれなりに手数料が乗っかっているので、高い買い物になると認識し、事前に目的や相場を調べて臨むようにして下さい。初回モニター無料というインスタ広告で誘い込まれ、カウンセリングの結果、数百万のメディカルローンを組んで帰ってくるみたいな例はあるあるですし、銀行窓口で急に保険の見直しプランの勧誘をされたりすることもあるので、要注意です。
9.サブスク
こちらもたいてい「初回無料」パターンで誘引するのですが「本当に利用(またはメリットを享受)していますか」が問われるもので、休眠会員(場合によっては予約が取れないサービス)で成り立っていたりします。健康食品、スポーツジム、動画音楽サービス、カード年会費、アプリ、脱毛通い放題、駐車代、年間管理料などなどカードや銀行口座明細をみて確認するようにしてみて下さい。また退会や解約方法が難しく、電話のみで電話が繋がらないようになっていることもしばしばあるので事前に確認できるとベターです。
10.売りにくい家
地価に対して上物にこだわりが強くリフォームが必要で、流動性が低い土地の家を購入し、残念なことに離婚してしまい、だだっ広い家に住み続けるか、住んでもない家のローンの返済をしなければならないというケースもあったりするので、家購入時にはローンの組み方から出口戦略まである程度想定しておいたほうが宜しいかと思われます。今後人口減が見込まれる中なので難しいですが、リセールバリューがある物件を狙うことも資産防衛の上では重要です。
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以上、参考になれば幸いです。