資産倍増も何も賃金があがるイメージが湧かないな。。。
賃上げ税制優遇あるものの、物価上昇には追いついていないと、きついですよね。ここでは年収を上げるためのヒントを解説していきたいと思います。
まずは今いる会社で年収アップを考える
若手の場合は転職で年収アップが出来たり、副業で副収入を増やしたりすることは容易ですが、まずはご自身の会社内での年収アップを考えたほうが、効率が良い場合もあるので、せっかくならば一日のうちで一番時間を費やしている(はずの)今いる会社で収入を上げる方法を探っていきましょう。平均で昇給率は2%前後と言われており、4千円強~6千円が平均的な昇給額となります。
人事制度を理解する
人事制度(就業規則やそれに紐づく規程類すべて)が見られない会社は怪しい会社なのですが、通常は何らかの方法で閲覧できるはずなので、熟読するようにしてみて下さい。本来得られるはずの福利厚生や手当(特に出張日当など)が漏れていたりすることもあれば、休暇制度などをちゃんと使えていないこともあったりします。
今回は特に評価制度に関わる項目を細かく見るようにしてみて下さい。ベア(ベース)アップがある会社なのか、決算賞与がある会社なのか、インセンティブ性が高いのか、社歴や役職が上がらないと年収が得られないのか、役職定年があるのかなどはビジネスモデルや歴史に応じて会社によってまちまちですが、何らかの目標を決めて昇給原資を配分するMBOやOKRを用いている会社が多いのではないかと思っております。
上層部の系譜を知る
人事制度の次は、経営幹部がどのような部署をたどって、どのような仕事が評価されてその地位にいるのかを調べることをおすすめします。自分は役職者には絶対にならないという方(なったほうが良いしもったいないと思っていますが)でも自分の職場が勝ち馬に乗れているのかどうかは自身の給与に影響しますので、面倒かもしれませんが、やってみることをおすすめいたします。親類と縁故ばかりの場合でも収益貢献している人はそれなりのポストにいると思いますし、一見能力がないような上司でも配下スタッフの人心掌握術に長けていたという場合もあるので、調べてみると結構面白いです(役員と婚姻が出世の鍵だとしてもそれはそれで面白いかと。。。)。
ここで大事なのが、昇進するために同じ系譜を辿ったほうが良いのか(配置転換や異動希望)、そのためにはチャレンジを要するのかミスをしないことを要するのか上司をフォロー役に徹したほうが良いのかなどの特性を知ることになります。人事制度と合わせて恒常的に30代で役職ありで年収600万、役職なしで年収450万を目指すことができる制度なのかを軸として調べて頂ければと思います(営業インセンティブで1,000万だけど2年に1回売れる人が10人に1人で9人はが売れる前に辞めるみたいな会社は「恒常的」ではありません)。
評価されやすい場所を見つける
上述系譜に合わせて、表彰制度があるような会社であれば表彰コメントなどに注目してどのような点を評価する会社なのかをよく聞いてみて欲しいです。そしてこれから伸びそうな部門やプロジェクトに異動なり、協働なりで積極的に手を上げて関わっていくことが評価されやすくなるかと思います。一定の業務をミスなく推進する部署の場合はそのほかの方がどれだけミスをするかによって評価が変わるある意味ディストピア的な仕組みですが、何らかミスを減らす仕組み作りなどでインパクトを出すことで評価を上げていく手もあります。管理部門などのバックオフィス系は評価の上下幅変動が少ないという会社が多いかもしれませんが、変動が大きい部門のほうがチャンスは多いとも言えます。
目標設定/評価面談
目標については、達成可能性と達成した際の昇給賞与の目安、どのように達成していくのかのプロセスを評価者と確認しておく必要があります。昇給賞与はもちろん原資次第で明確にはならないと思いますが、どのような評点がつくのかの目安やプロセスについても指示通りを超えて何をできたかが今後重要になるので、目標設定の際に言質を取っておく必要があります。また予算変更などの際は目標変更が期中発生する場合もあると思いますが、その際も欠員が発生したなどそれまでの状況を踏まえて変更するよう留意して下さい。
評価面談においては、紙やデータで事前に自己評価を書く際は以下を踏まえて下さい。
- 自身が行ったことを網羅的にまとめる→「上司が知っているはずだと思わない」ことが重要
- プロセス評価がある場合は、足らない部分があってもその穴埋め分+αを書けるようにする
- 誤字脱字や矛盾に注意する
1番目は上司は上司同士で評価会議を行ったり、人事が見て公平性を見ることを想定して紙やデータが独り歩きしても同じ評価になるように記載しておいて欲しいです。アピールの要否はその会社の文化ですが、嘘はついていない程度に良い面を表に出すことは悪くないことだと思っています。また古典的な手法で会議での上司への同調的な発言や評価者との個人的接待も周りから冷めた目で見られるかもしれませんが、自然とできる方もいれば演技力というコミュニケーション力と割り切る方もいるので、変に斜に構えるよりはやったほうが良いことの一つになります。
他者評価を積み上げておく
上司が評価しやすいのは、取引先や他部署からの推薦がある場合です。重要取引先からの推薦で上司部下を入れ替える会社もあると聞くくらい、他社評価が重要ですので、場合に応じては裏で約束をしておいたり、関係部署に恩を売っておくのも大事なことになります。そういったことが苦手な方は、仕事に関わる方への感謝を常日頃から丁寧に伝えることをしていただければと思います。
評価フィードバック
評価フィードバックがある会社の場合の注意点は、ここでサプライズがないように気構える必要がある点になります。急に不当な評価だと激高しても多分良いことがありませんので、今一度評価内容を見直して改善に努め、次回の評価に繋げていくことが重要です。特にNGなのは「このような評価だったら辞めます」というカードを出したり「給与に見合った仕事しかしません」と公言することです。辞めてしまうかもという人に投資がしづらくなってしまうのと、見合った仕事しかしない人は他の人に悪影響を及ぼす可能性が出てくるため、要注意人物としてレッテルが貼られてしまいます。また給与が全社員公開の会社でない限りは、他の人に評価の良し悪しや給与を見せるのは控えたほうが良いかと思います。
副業をしてみる
一転副業に関して、会社で競業でなければOKというところも増えてきたので付け加えておくと、会社制度の中でオーバーワークにならない限りはやってみたほうが良いと思っています。複数収入源があることが心理的にも経済的にも安定にも繋がりますし、副業をすることで本業にも良い還元ができることもあるので、是非チャレンジしてもらえればと思います。
転職価値が上がっているか確認する
自身の業務が社内で評価されていてもそうでなくとも、市場的に価値が上がっているかどうかは年に1度棚卸してみることをおすすめしております。軽い職務経歴書程度でも良いので、毎年アップデートすることでいざというときに役に立ちます(数年前の営業成績を失くすというのはよくあることなので)。スキルや経験は1万人の中の1位を目指すのではなく、100人の中で1位を2つ持つことのほうが取り組みやすいはずなので、キャリアアップの重要な考え方として覚えておいていただきたいです。また転職についての項目は別稿にしようと思いますが、まずは上述の通り今いる会社でのキャリアップにチャレンジしてみて下さい。
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以上、参考になれば幸いです。