同期入社で辞めた社員と話したけど、転職先でもやっぱり慣れずに辛いって実際のところどうなんだろう
転職も一つの環境の変化なので3~6か月は特にストレスに感じることが多いようです。具体的に何が起きるのかを実体験を元に例示しますので、解決案とともに参考にしてください。
転職すると起こる辛いところ
会社によってまちまちですが、以下は中途入社あるあるです。
- 転職先で住民税特別徴収対応ができず、普通徴収となることもある(退職日1月~4月の場合は転職前企業で一括徴収となる)
- 人間関係を新しく作ることになり、即戦力候補としての実力を図ってくる人がいる
- 新卒ほど研修は丁寧ではなく、OJTのみの場合がある
- 最初の半年間年次有給休暇が付与されない場合がある
- 休職が取れない場合がある(1年勤務で〇か月が多いと思います)
- 試用期間が定められることがある
- 最初の査定期間はカウント除外される場合がある(最初の賞与がない場合もある)
- 社風/制度/謎ルールが存在する
- ランチ場所&時間や残業のタイミングに困る
- 利用するシステム(精算、出退勤、稟議、販売管理、会計システム、業務ツール)が違う
- 仕事内容や条件が入社前処遇通知書と異なることがある
- 銀行/証券会社/クレジットカード/SNSなどの所属情報の変更
まさかの実例
以下は著者も体験したことがある事例ですが、どうしようもないものも含まれています。
- 思ったより通勤時間がかかった
- 自身が会社の近くに引っ越したが、入社後半年で会社が移転してしまった
- 紹介者が入社後すぐ辞めてしまった
- 入社後すぐ異動になってしまった
- 入社後すぐに人事制度が変更になり、条件が変わってしまった
- 上司の不祥事で会社業績が急落してしまった
- 新卒しか出世コースに入れない新卒文化だった
- 社歴が長い年下上司、年上部下、年齢が聞きづらい人への距離感に困る
- テレワークでまだ直接人と会って仕事していない
- その他-チャットだけで一日が終わる/上司が帰るまで強制残業/朝礼や体操/ランチ電話番システム/来客対応(挨拶、お茶出し、お見送り)/トイレが激混み/喫煙所が遠い/お局様の好き嫌いで居場所が決まる/私語厳禁/直行直帰NG/業務ソフトインストールに稟議が必要/社内ボランティア活動に強制参加/宴会出し物披露必須/飲み会ルール(挨拶~勘定~お礼)/冠婚葬祭出席ルール/ニックネームやミドルネームを付けられるなど
おすすめの対処法7選
- 生活防衛資金の用意→先取り貯蓄で住民税や賞与分を取り崩せるようにしておく
- 健康の維持→なるべく前職時に健康診断を受けて治療しておく(多くて年3回も健康診断受けることになってしまうかもしれませんが、有給も休職もないかもしれないので重要です)
- 面接時に聞く→処遇/残業/福利厚生はマイナス評価にならない程度に聞く。特に利用ツール/働くスケジュール/どのような雰囲気の人がいるのか/どのようなプロジェクトに参加するのか/どういった人が評価されているのかなどを確認する
- 内定後に確認する→事前に朝出勤シミュレーション/夜職場見学/内定通知書の不明点の確認(賞与込みなのか固定残業代込みなのか、同じ部門の平均残業時間や査定方法など)
- 入社初日にやること→朝通勤時間の確認(エレベーターの込み具合など含め)/挨拶の用意/オリエンテーション後指示役の人(上司かOJT担当)に終業までにやることを聞きメモする/5m以内の人とチームの人の名前を覚える/基本全員が先輩だと思って敬語で「さん付け」で過ごす
- 入社後にやること→同時期入社の人と仲良くなる/キーパーソン(お局様など)を見つける/謎ルールはすぐに進言せずメモしておく/周りの雰囲気に合わせ下手(したて)に出る/どういった部署や会社とのコミュニケーションが多いかを探る/謎キーワードはメモしてまとめて聞く
- 会社のルールを教えてもらう&観察する→総務やチームの新人や派遣社員と仲良くなり、許諾得られれば少し仕事を手伝わせてもらう(来客を入れたりして案内など一連の流れを覚える)/給湯室や喫煙所会話に入らせてもらう
顔写真付きの座席表や社内用語集などあれば便利なのですが、後身のためにも「おかしいな」「あったらいいな」というものはちゃんとメモしておき、1年以降で徐々に変えていく方向に持っていくのが良いです。カルロス・ゴーン並みにすぐに改善インパクトを出すには最初からその権限を持っていて、行使の根回しも必要ですが、まず入社当初はよく観察して無駄だったり、変なルールを感じ取り、それを残しておくのが重要です。新卒出世文化の会社でも中途入社組によって他社の良いところを取り込んだ多様性のある文化ができてくる会社も多く、謎ルールには謎ルールができた由来があると思うので、違法でない限りは悪しき因習として一蹴するのではなく、世間の会社では通用しないということをほのめかしていく程度から始めるのが良いと思います。役職有りで入社の場合は少しアレンジ(自らのルール作りや反発への対処など)が必要ですが、大方上記の対処法に変わりはありません。
それでも合わないと思ったら
それでも文化に馴染めない(社内での居心地が悪い)場合は、早々に見切りをつけるのもありかと思います。転職時はポジティブな理由にする必要があると思いますが、次の見極めができるよう人材エージェントなどの活用をおすすめします。
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特に転職予定のない方でも、転職するとそれなりにストレスがあるものなのだなと思ってもらえると幸いです。またこれから転職される方には、本稿がつまづかないための一助になっていれば幸いです。